今月の1本

ドラゴンクエストII 悪霊の神々
ファミリーコンピュータ/エニックス/1987.01.26
傷ついたムーンブルグの1兵士が
ローレシア王に拝跪し、告げる。
大神官ハーゴンが禍々しい神を呼び出し、
世界を破滅させるつもりだ、と。
「ドラゴンクエストII 悪霊の神々」
は1987年、エニックスより発売された。
ここの読者に対して、
詳細な内容について今更ここで触れる必要もないだろう。
冒頭は、このゲームのオープニングの1シーンであるが、
この兵士の言にはどうしても1つ疑問点が残る。
それは、「大神官ハーゴンにメリットがない」という事だ。
そもそも、ムーンブルグを滅ぼした理由がわからない。
ゲーム中、城は滅ぼされたままの荒廃ぶりであるし、
かといって特に領土の統治権を得たという様子も見られない。
強いて言えば「神を呼び出すため贄が必要だった」という辺りだろうか。
「破壊神」というものは、往々にして破壊後の創造も司るものである。
「現在ある世界」を破壊し、「新しい世界」を創造する神は、
「現在ある世界」に生存する者からみたら十分に
「禍々しい」モノであることは間違いない。
世界を破滅させ、
来るべき「新しい世界」に期待することがハーゴンの野望と考えれば、
冒頭の疑問も納得ができるものである。
先の仮定のように、
神を呼び出すためにムーンブルグを滅ぼしたのだとすれば、
そのように考えるハーゴンのような存在が生まれている時点で
その世界はすでに終末に近づいているのだろう。
カリ・ユガの時代に降臨するカルキのごとく、
現世に現れた破壊神を、神ならざる人の手で打ち倒すというこの物語は、
自然の摂理にさえ逆らって存在しようとする人の
「禍々しい」ほどの逞しさを表現しているのかもしれない。
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Ten
出身地
埼玉県熊谷市
生年月日
1975.03.18
性別
♂
趣味
・二度寝(目覚ましごときには負けない)
・読書(週1〜2冊は読みたい)
・野球観戦(ホークスファン)
・買い物(ゲーム購入→積み)
Link
俺んトコ。
↑Webmaster:Ten
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