第5回 ゲーム音楽って? PART-4
GW明けの週末、編集長に会いに生まれて初めて沖縄へ行ってきました。
ほとんど観光地に行かずに、電子部品屋や古本屋、
ゲーセンを巡るというある意味とても贅沢な旅でした。
どこに居ても変わらないですな、私たち(笑)。
編集長とはよく電話で話しているのですが、
実際に会ってマニアがるのは、やはり情報量も多いし楽しいものです。
お泊りした編集長の部屋で、先月の冒頭で書いた以上に私のDSには、
ますます○○○○が追加され、大変なことなってます(おぃおぃ

サンセットビーチにて記念撮影。
前回の続きを話していきましょう。
物理的に動く機械的な仕組みを持たない、
電子回路で動いているテレビゲームにおいて、
ブラウン管の光の動きに合わせて
音を同時に出すにはどうしたら良いか・・・・?
電気を光に変換して「絵」を作り出しているのなら、
「音」も同じく電気を利用すればいいのでは?
と思ったあなた!
大正解です!!
じゃあ正解ついでにもう一問、
「絵」のアウトプットがブラウン管だとしたら、
電気で作った「音」のアウトプットは・・・・?
わかった?
そう!スピーカーですね。
ちょっと整理すると、光に変換する回路へ流れる電気を分岐して、
音の信号に変換する回路にも流してあげる、
その回路からの出力がスピーカーを振動させ、
その振動が空気を伝わり、私たちの耳に音として届くわけです。
同じ電気の流れを分けて音を作っているのですから、
展開の早いゲームでも、絵とタイミングがバッチリ合いそうですし、
機械的な駆動部分がないので耐久性もあることでしょう。
ゲーム音楽の誕生です。
とは言っても、当時はまだ音楽とは呼べない
「ビー」とか「ポッ」とかいう程度の効果音でしたが、
ピンボールの「ピンポーン!」というエレメカ系のチャイム音や、
ピアノやギターといったアコースティック楽器の音ではない、
電子の音がゲーム筐体から響き始めました。
ファミコンを通過した私たちにとって、
電子音は日常そのものですが、
当時の人々にとってはあまり聞いたことのない
不思議な音だったのではないでしょうか。
連載の第1回目で、
「ゲーム音楽というと何を思い浮かべますか?」と尋ねました。
みなさん、それぞれに思い入れのあるゲーム音楽があることでしょう。
第2回から今回に渡って
「ゲーム音楽って?」というテーマで話してきましたが、
上記のような仕組みで生まれた音こそが、
私にとっての本当の意味でのゲーム音楽なんです。
初期のテレビゲーム、ポンからインベーダーぐらいまでは、
大まかに言ってこの方法で音が作られていました。
ゲーム基板の技術的な制限の中で、
試行錯誤しながら生まれた音たちは、
ブラウン管に写る光の軌跡と共に、
人々に新たな感覚と未来への夢を与えてくれました。
そのときめきが忘れられないために、
私は今もこうしてこの原稿を書いているわけです(笑)。
さて、電気の力を利用して音を出すものって、
他にもいろいろとありますよね?
ここで取り上げているゲーム機はもちろん、
オーディオ機器全般、電気楽器と呼ばれるエレキギター、
シンセサイザーや最近話題のテルミンといった電子楽器など、
多少ゲームから離れるかもしれませんが、
それらとの関係を次回から見て行きましょう!
月刊FAMICOMANIA 米本 実の記事一覧はこちらです。
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米本 実
小2のスーパーカー・ブーム時に購入した
ランボルギーニ・カウンタックの走行音を録音したレコードでノイズに目覚める。
アオシマの合体プラモやダイヤブロックなど、いろいろと組み替えて遊べるおもちゃで創造力を鍛える。
小3のとき、スターウォーズのR2−D2と出会い、また、お小遣いをもらってレコード屋に行ったとき、本当はMr.BOOのテーマを買う予定だったが、間違えて「ディスコ・スペース・インベーダー」というシングルを買ってしまい、電子音に目覚める。
小5でイエロー・マジック・オーケストラと出会い、シンセサイザーの存在を知る。
最初の電子楽器は、CASIO VL-1とYAMAHA PS-3。
小6、ハンダ付けの師匠、山内さんと最初の0号機を作る。
中1、初めてのシンセサイザーKORG MS-10を購入。
以後、ラジカセで、ラジオノイズ、LSIゲーム、ゲーセンの音、レコード、電子機器、電子楽器、自作の電気楽器などをコラージュした作品を作り続ける。
現在でも、基本姿勢は何も変わっていない。
工業高校電気科時代は、音楽に夢中になり、
音楽大学時代の後半は、電子工作に没頭と、
効率の悪い人生を歩む。
清く正しいマッド・サイエンティストを目指して現在に至る。
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米本電音研究所
↑Webmaster:米本 実
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